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ガクチカとは?
就活において提出するESには、頻出の質問が存在する。それが、「学生時代に最も力を入れたことは何ですか?」(略してガクチカ)という質問である。毎年数多くの学生がこの質問に対して、何を・どう答えようか悩んでいる。この記事では、そんなガクチカの書き方を簡単にまとめたいと思う。
ガクチカを聞く人事の目的
ところで、企業人事は何故ガクチカを聞くのだろうか。それは、その人の行動原理を知りたいからだ。入社後にその人が活躍するかなんて、正直分からない。しかし、合う・合わないは何となく分かりそうだ。となると、人事としてはその人の考え方を知りたくてたまらないのだ。
ガクチカで大切なことは、再現性を重視することだ。単に「業績up」と言われても、偶然かもしれない。企業は、入社後に利益を出してほしいので「再現性があるか」という観点でもガクチカを見ている。面接においても再現性を意識して話すと、高評価に繋がりやすい。
ガクチカに必要な要素
さて、ガクチカにはどんな情報を書けば良いのだろうか。先に答えを言うと、以下の7つだ。
1.結論
2.動機
3.課題
4.課題に対する施策
5.結果
6.学び
7.(学びをどう生かすか)
これだけ言われてもイメージしにくいと思うので、桃山太郎くんのガクチカを例に見てみよう。
ガクチカの例(桃山太郎くんの場合)
鬼退治に注力しました。私の村には度々鬼が襲ってきて、そのたびに村の家を破壊されるという問題がありました。私は村の人々を守りたいと考え、鬼退治に取り組みました。しかし、鬼退治に行ける体力のある若者は私しかいないという課題がありました。そこで私は、道中動物に声をかけて仲間を集めることにしました。麻薬の1種である「きびだんご」という薬物を用いて、動物たちを洗脳することで仲間に加えました。その結果、犬を10匹、キジを6匹、サルを15匹集めることに成功し、鬼を退治することができました。この経験から仲間を集めることの大変さと重要性を学びました。この経験を活かし、自ら周囲に働きかけることで貴社に貢献したいです。
桃山くんの施策が過激な点は無視するとして、実は桃山くんのガクチカは必要な要素がしっかり揃っている。桃山くんのガクチカを、要素別に分解してみよう。
ガクチカのテンプレ
桃山くんのガクチカを踏まえて、ガクチカを一般化してみる。
××と考え、○○に取り組みました。
しかし、△△という課題がありました。そこで私は、□□を行いました。
結果、○○することができました。
この経験から私は、☆☆することの大切さを学びました。この経験を活かし、○○で貴社に貢献したい。
エピソードは何がいい?
ガクチカで良くある悩みが、「書くエピソードなんて無い!どうしよう!」だ。そこで私が推奨したい方法が、社会人基礎力に当てはまるエピソードを探す方法である。
①12コのすべてについて、5段階評価で自分の能力を評価してみる。
②評価の高い3つの項目に関して、その能力を発揮した場面を考える。
③あら不思議、ガクチカのエピソード発見
まとめ
ガクチカなんて、面接の事前提出資料に過ぎない。されど、内容次第では面接に参加させてもらえない。周囲の人や添削サービスを利用して、ブラシュアップすることが内定ゲットへの近道だ。
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